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2026-09-23生成AIの社内運用

AIアプリがフォルダを丸ごと送信|設定OFFでも止まらない

AIアプリがフォルダを丸ごと送信|設定OFFでも止まらない
この記事の結論

中国のAI企業Z.aiが出しているコーディング用のAIアプリ「ZCode」が、利用者の作業フォルダを丸ごと暗号化し、外部のクラウドへ送っていたことが2026年9月18日に報告されました。送られた中には、ソースコードだけでなく、過去の変更履歴まで含まれていました。Z.aiは9月21日に謝罪し、アプリのソースコードを公開しました。

要所は、画面にあった送信まわりの設定をOFFにしても、送信の処理は動いていたことです。利用者がどれだけ気をつけても、アプリの側が黙って送るなら止められません。

中小企業が決めておくのは1つ、仕事のPCに入れてよいAIアプリの範囲です。設定の確認より先に、入れるかどうかを決める。社員が自分で入れたAIアプリを、会社が把握できているかが分かれ目になります。

今朝の記事は、AIの値下げの話でした。今回は安さの裏側にもつながる話です。あるAIアプリが、利用者のPCの中のフォルダを、丸ごと外へ送っていました。しかも、送信に関わる設定をOFFにしても止まりませんでした。

今日やること ZCodeを使っていないなら、このアプリについては何もしなくて構いません。 ただ、決めておくことは1つあります。仕事のPCに、社員が自分の判断でAIアプリを入れてよいのか。設定を確かめるより先に、そこを決めます。

何が起きたか

ZCodeは、中国のAI企業Z.aiが出しているコーディング用のAIアプリです。プログラムを書くのを手伝い、PCの中の作業フォルダを読みながら動きます。

2026年9月18日、ある開発者がこのアプリの中身を解析した結果を公開しました(ferstar:Inside ZCode: Silently Uploading Your Entire Git History to the Cloud)。ZCodeは、AIに質問を送るたびに作業フォルダを丸ごと圧縮・暗号化し、中国のクラウド(Alibaba CloudのOSS)へ送ろうとしていました。中身はソースコードだけではなく、過去の変更履歴まで含まれます。調べられたある事例では、313MBの暗号化ファイルが作られ、送信の失敗が564回記録されていました(Tom's Hardware)。

Z.aiは9月21日に謝罪し、必要な修正を終えたと説明しました。あわせてアプリのソースコードをApache-2.0で公開しています(GitHub:zai-org/ZCode)。ただし、すでに送られたデータが消されたかどうかは、外からは確かめられません(Runtime Wire)。

中小企業にとって何が変わるか

設定をOFFにしても、止まらなかった

今回いちばん大事なのはここです。ZCodeの画面には、送信に関係しそうな設定が2つありました。「体験の改善」と「リポジトリのスナップショットの索引づけ」です。解析によると(ferstar)、この2つが切り替えていたのは、送ったデータを学習や索引に使ってよいかどうかだけでした。フォルダを丸ごと固めて送る処理そのものは、OFFにしても動いていました。プライバシーポリシーにも、フォルダを丸ごと送ることは書かれていませんでした。

つまり、利用者が設定を見て、規約を読んで、OFFにしていても防げなかった、ということです。これまで、AIを安全に使う話は「設定を確かめる」「規約を読む」「貼らないものを決める」が中心でした。それ自体は今も正しい。ただ、アプリの側が黙って送るなら、使う人の注意では止まりません。

「会話」ではなく「フォルダ」が出ていく

もう1つ、送られた量の違いがあります。チャット型のAIなら、外へ出るのは社員が打ち込んだ文章や、貼り付けたファイルです。何を渡したかは、本人が分かっています。

PCの中で動くAIアプリは違います。作業のためにフォルダを読む。読めるものは、送ることもできる。今回は、社員が一度も開いていない古い履歴まで一緒に送られていました。本人が「渡した」つもりのないものが出ていく。ここが、会話型のAIとの違いです。

うちは当てはまるのか

いまの状態今回の件は
AIはブラウザでChatGPTなどを使うだけこのアプリは関係ありません。社員がPCに何か入れていないかだけ気にしてください
開発やサイト制作を外注している外注先がどのAIアプリを使っているかは、一度聞いておく価値があります
社内でプログラムを書く人がいるZCodeを入れていないかを確かめてください。入れていたら、そのPCで扱ったフォルダを一覧にしておきます
社員が各自でAIアプリを入れている誰が何を入れたか分からない状態です。ここがいちばん危ない

多くの会社は、いちばん上の行でしょう。そのうえで気にしてほしいのは、いちばん下の行です。無料や格安のAIアプリは、社員が良かれと思って自分で入れます。会社が知らないうちに、仕事のフォルダがあるPCで動いている、ということは珍しくありません。

よくある誤解:謝罪してソースを公開したから、もう安全

ソースコードの公開は、信頼を取り戻すための手としては筋が通っています。外の人が中身を確かめられるからです。

ただ、公開されたのは直した後のコードです。すでに送られたデータがどう扱われたかは、コードを読んでも分かりません。そして、公開されたコードを読んで安全かどうか判断できる人は、中小企業の社内にはまずいません。そこを自分で見極めるのは現実的ではありません。

だから判断の軸は「このアプリが今は安全か」ではなく、「仕事のPCに、評価の定まっていないAIアプリを入れるかどうか」に置いたほうがいい。こちらは、中身を読めなくても決められます。

いま何をすべきか/何もしなくていいか

いまの状態やること
ZCodeを使っていないこのアプリについては何もしなくていい
ZCodeを入れていたアンインストールし、そのPCで開いたフォルダを一覧にする。取引先から預かったものがあれば、先方への連絡を検討する
社員が各自でAIアプリを入れている「仕事のPCに入れてよいAIアプリ」を短い一覧にして、それ以外は入れる前に一声かけてもらう
一覧を作るのが重いまずは「取引先から預かったデータがあるPCには、一覧にないAIアプリを入れない」の1行だけ決める

一覧は立派なものでなくて構いません。3つか4つのアプリ名が並んでいれば十分です。大事なのは、AIアプリを入れる前に、会社の誰かが一度知る状態にしておくことです。設定の確認は、その後で間に合います。

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うちの会社ではどのAIアプリまで許すか、一覧をどう作ればよいか、というご相談はお問い合わせからどうぞ。

どこから手をつけるか分からない場合は、ご相談ください。いまのやり方を伺うところから始めます。ご相談とお見積りに費用はいただきません。

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この記事を書いた人
清水 飛鳥株式会社Raven 代表

中小企業と個人事業主の業務を、その会社に合った形で仕組みに変える会社を経営しています。

本記事はAIを用いて作成し、公開前に内容を確認しています。