ChatGPTに画像の広告|仕事で使うなら先に見るのはプラン
OpenAIは、ChatGPTで画像を作っている間に、画像の広告を出すテストを始めると発表しました。まずは米国で、一部の広告主から始めます。
日本でも、無料版とGoプランには8月から広告が出ています。広告は会話の話題に合わせて選ばれるので、仕事の調べものには仕事に関わる広告が並びます。
まず、仕事でChatGPTを使っている社員が、どのプランを使っているかを確かめます。
OpenAIが、ChatGPTで画像を作っている間に、画像の広告を出すテストを始めると発表しました。今月下旬に米国で、一部の広告主から始めます。日本ですぐ同じ形になるわけではありません。ただ、ChatGPTの無料版とGoプランには、日本でも8月から広告が出ています。従業員20人の会社にとっての論点は、社員が仕事で使っているChatGPTが、広告の出るプランかどうかです。
今日やること 1つだけです。仕事でChatGPTを使っている社員に、どのプランを使っているかを聞く。全員が会社で契約したプランを使っているなら、今回は何もしなくて構いません。
何が起きたか
OpenAIは10月5日、ChatGPTの新しい広告の形を発表しました(OpenAI:Building advertising for the way people use AI)。要点は次のとおりです。
- 商品やサービスを、画像で見せる広告を新しく用意する
- 最初は、ChatGPTで画像を生成している間に、この広告を試す
- 広告ははっきり表示され、作っている画像とは分けて出す
- 今月下旬に、米国で一部の広告主とテストを始める
ChatGPTの広告そのものは、今年2月に米国で試験が始まり、8月11日の更新で日本を含む5か国に広がっています(OpenAI:Testing ads in ChatGPT)。同じページでは、対象はログインした大人の無料版とGoの利用者で、Plus、Pro、Business、Enterprise、Educationには広告は出ないと説明されています。
中小企業にとって何が変わるか
よくある誤解:「広告のせいで答えがゆがむ」
OpenAIは、広告はChatGPTの答えに影響しないと説明しています。答えと広告ははっきり分けて表示し、広告主に会話の中身や履歴は渡さず、広告主が受け取るのは表示回数やクリック数のような集計だけだとしています(OpenAI:Testing ads in ChatGPT)。
この説明を前提にしても、仕事の使い方には関係があります。問題は答えの中身ではなく、答えの横に何が並ぶかです。
同じページによると、どの広告を出すかは、会話の話題、過去の会話、過去に広告をどう扱ったかをもとに選びます。料理のレシピを調べていれば、食材の宅配の広告が出る、という例が挙がっています。仕事に置き換えると、次のような場面です。
- 仕入れ先や外注先の候補を、ChatGPTで洗い出している
- 新しく入れる業務ソフトを、ChatGPTで比べている
- チラシやSNSに使う画像を、ChatGPTで作っている
こうした調べものの横に、その話題に合った広告が並びます。答えが公平でも、横に並んだ広告から選べば、それは比べた結果ではなく、目に入った順です。広告には表示が付くので、見分けることはできます。見分けるかどうかは、使う人しだいです。
うちは当てはまるのか
自社がどこに入るかで、やることが変わります。
| 会社の状態 | 今回の影響 | やること |
|---|---|---|
| 会社でBusinessなどを契約し、全員がそちらを使っている | ほとんど無い | 何もしなくてよい |
| ChatGPTは仕事で使っていない | 無い | 何もしなくてよい |
| 社員が個人の無料版やGoで仕事をしている | ある | 誰が何に使っているかを確かめる |
| 会社の契約はあるが、個人の無料版も併用している社員がいる | ある | 比べる・選ぶ仕事だけ会社の契約に寄せる |
下の2つに当てはまる会社が、今回のニュースで手を動かす会社です。
有料に切り替える前に分けること
無料版の広告は、会話の話題に合わせて出ます。すべての仕事で困るわけではありません。文章の言い回しを整える、議事録を要約する、といった仕事では、横に広告が出ても判断は変わりません。
困るのは、何かを比べて選ぶ仕事です。取引先、ツール、外注先のように、会社のお金が動く選択の下調べを無料版でしているなら、そこだけは会社の契約に寄せる価値があります。全員分を急いで有料にするより、選ぶ仕事をしている人だけを先に移すほうが、費用も目の届く範囲も必要な分で済みます。
なお、無料版では、1日に使える回数が減る代わりに広告を止める設定も用意されていると、OpenAIは書いています。個人で使っている社員には、この選択肢があることだけ伝えておけば足ります。
広告を出す側として、急がなくていい
「うちもChatGPTに広告を出すべきか」と考える経営者もいると思います。今回の画像の広告は、米国で一部の広告主とのテストから始まるものです。日本での時期は、発表には書かれていません。
今回の発表には、広告の効果を測るための外部の計測サービスとの連携も並んでいます。これは、広告の成果を自社の仕組みで計っている会社に向けた話です。問い合わせが来た経路を記録していない会社が、新しい広告の場所に先にお金を出しても、効いたかどうかを判断できません。広告を検討するのは、いまの集客の経路が見えるようになってからで十分です。
いま何をすべきか/何もしなくていいか
- すること:仕事でChatGPTを使っている社員に、プランと使っている仕事を聞く
- しなくていいこと:全員分の有料プランを急いで契約すること。ChatGPTへの広告出稿を検討し始めること
- 次に考えること:比べて選ぶ仕事を、会社の契約に寄せるかどうか
聞いてみて、全員が会社の契約を使っていれば、それで確認は終わりです。
関連するもっと詳しい話
広告が出ても出なくても、AIの答えをそのまま信じない使い方は同じです。質問するのではなく材料を渡して答えを確かめやすくする方法は、AIの回答が信用できないときの使い方|聞かずに渡すにまとめました。
社員が個人のアカウントと会社のアカウントを混ぜて使っている状態は、ツールが乱立したときと同じ形です。どの仕事をどこでやるかを先に決める考え方は、社内ツールが乱立したときの片づけ方|数より置き場所を決めるで整理しています。
社員のAIの使い方をどう把握するか、自社に合う形を一緒に考えたい方は、お問い合わせからご相談ください。
どこから手をつけるか分からない場合は、ご相談ください。いまのやり方を伺うところから始めます。ご相談とお見積りに費用はいただきません。
相談する