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2026-09-08生成AIの社内運用

CopilotにGPT-6 Astra|承認したのは名前だけ

CopilotにGPT-6 Astra|承認したのは名前だけ
この記事の結論

Copilotに文章の下書きや要約をさせているだけの会社は、何もしなくて構いません。選べるモデルが増えただけです。

ただし「使ってよいAIはCopilot」というツール名での承認は、もう対象を固定していません。名前は変わらないまま、中で動くものが入れ替わります。

しかもどちらの製品も、既定は有効です。動くのは止める側で、無効なのはEU・英国や政府向けクラウドなどの例外だけ。一般論では判断できないので、自社の管理画面を見てください。

契約も請求額も、画面に出るアイコンの名前も変わっていません。変わったのは中身です。Copilotの内側で動くモデルに、9月4日から新しい選択肢が1つ加わりました。

ほとんどの会社にとっては、それで終わる話です。ただし1つだけ覚えておく価値があります。中身が入れ替わるとき、動くのは止める側だけ、という設計になっている場合があります。

何が起きたか

9月4日、MicrosoftがOpenAIのGPT-6 AstraをCopilotで使えるようにしました。対象はCopilot CoworkとCopilot Studioです。管理者はMicrosoft 365管理センターで組織ごとの利用可否を設定でき、提供状況は地域や組織によって異なると書かれています(Microsoft 365 Copilot Blog「Available today: OpenAI GPT-6 Astra in Microsoft Copilot」)。

同じ日、GitHub CopilotでもGPT-6 Astraが一般提供になりました。対象はCopilot Pro+、Max、Business、Enterprise。こちらには既定の動きがはっきり書かれています。

管理者が全体の既定を無効にしているか、このモデルを明示的に無効にしていない限り、新しいモデルは自動的に有効になります。 (GitHub Changelog(9月4日)

GPT-6 Astraそのものが何をする道具かは、先週の記事で扱いました。

中小企業にとって何が変わるか

Copilotに文章の下書きや要約をさせているだけの会社は、何もしなくて構いません。選べるモデルが1つ増えるだけで、やることは変わりません。

そのうえで、1つだけ持ち帰ってほしいことがあります。

「使ってよいAIはCopilot」という決め方が、対象を固定しなくなりました

社内ルールを決めるとき、多くの会社はツールの名前で線を引きます。「うちが使うのはCopilot」「他のAIは業務で使わない」。名前なら誰にでも分かり、後から確認もしやすいので、自然な決め方です。

ところが今回のように、ツールの名前は変わらないまま、中で動くものが入れ替わります。入れ替わる速さは、自社の見直しの速さとは関係なく決まります。9月に入ってからの数日で、Copilotで選べるモデルには少なくとも2つが加わりました。AnthropicのClaude Fable 5.1と、OpenAIのGPT-6 Astraです(Microsoft 365 Copilot Blog(9月1日))。

つまり「Copilotを承認した」という社内の記録は、もう何を承認したのかを指していません。

決める単位を、ツールの名前から「何をさせてよいか」へ移す時期に来た、ということです。

動くのは止める側です

GitHub Copilotは、上に引用したとおり管理者が止めていなければ新しいモデルが入ります。

Microsoft 365 Copilotも同じでした。Anthropicのモデルは商用クラウドの大半の顧客で既定で有効だとMicrosoftが書いています(Microsoft Learn)。無効なのはEU・EFTA・英国、政府向けクラウド、「データ保持を伴う」モデルだけで、日本の会社はたいてい有効です。

どちらも動くのは止める側で、違うのは例外の条件だけです。一般論で自社を判断することはできません。管理画面を開くしかありません。

うちは当てはまるのか

いまの使い方今日やること
文章の下書き・要約・議事録の整理をさせている何もしなくて構いません
「使ってよいAI」をツール名だけで書いている次の見直しで「何をさせてよいか」の行を1行足す
Copilot Studioで、人が起動しなくても動くものを作っている使うモデルを固定しているか、既定任せかを確認する
GitHub CopilotをBusiness/Enterpriseで使っている管理者設定のmodel policyを1度開く
導入の前後で「どれだけ楽になったか」を比べている測った日付と、使っていたモデル名を記録に残す

よくある誤解:新しいモデルは、会社が入れると決めてから入る

逆の場合があります。GitHub Copilotは管理者が止めていなければ入ると自ら明記しています。最新のものを黙って届ける設計には、それなりの合理性があります。問題は受け取る側の読み方で、自分が何も操作していないことを「何も変わっていない」と読み替えてしまうことです。

「新しいほうが賢いのだから、入るなら入ればいい」も、半分しか正しくありません。賢さが上がることと、自社の仕事に合うことは別です。文章の調子が変わる、これまで通っていた頼み方が通らなくなる。性能とは別のところで手戻りが増えることがあります。

効果を測っている会社は、比較の土台が動きました

導入の前後で時間を数えている会社にとって、モデルの入れ替わりは無視できません。先月の数字と今月の数字が、同じ道具で測ったものではなくなります。

とはいえ、測り直す必要はありません。やることは1つです。測った日付と、そのとき使っていたモデル名を記録に残す。数字が動いたときに「使い方が変わったのか、中身が変わったのか」を切り分けられます。切り分けられないと、現場のやる気の問題として片づけてしまいます。

いま何をすべきか/何もしなくていいか

該当する会社だけ、順にどうぞ。数分で終わります。

  1. Copilotに、人の確認を挟まずに動く仕事をさせているかを確かめる。させていなければ終わりです
  2. させているなら、使うモデルを固定しているか、既定任せかを見る
  3. GitHub CopilotをBusiness/Enterpriseで使っているなら、管理者設定のmodel policyを1度開く
  4. 社内ルールがあるなら、次の見直しで「何をさせてよいか」の行を1行足す。ツール名の行は消さなくて構いません

やらなくていいことも書いておきます。新しいモデルへ急いで乗り換える必要も、慌てて止める必要もありません。契約を見直す話でも、何かを買い足す話でもありません。必要なのは、自社が「名前で承認して、中身を見ていない状態」になっていないかを1度確かめることだけです。

モデルは今後も増えます。増えるたびに判断するより、判断の置き場所を1つ作るほうが早く終わります。

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この記事を書いた人
清水 飛鳥株式会社Raven 代表

中小企業と個人事業主の業務を、その会社に合った形で仕組みに変える会社を経営しています。

本記事はAIを用いて作成し、公開前に内容を確認しています。