Google Assistant終了|社用スマホの確認1つ
個人のGoogleアカウントで使っているスマホなら、呼びかける相手が変わるだけです。何もしなくて構いません。
戻せません。Googleのメールは「削除されると、Google Assistantに戻すこともできなくなります」と書いています。
分かれるのは社用スマホです。消えるかどうかはGoogleが決め、Geminiが入るかどうかは自社の管理者設定が決めます。
現場で「OK Google、10分後にタイマー」と言っているだけの会社にとって、今回は呼びかける相手が変わるだけの話です。ほとんどの場合、何もしなくて構いません。
ただし1か所だけ、先に見ておいたほうがよい会社があります。社用のスマートフォンを、会社のGoogleアカウント(Google Workspace)でログインさせて配っている会社です。ここだけ、消える側と入る側が別々に動きます。
何が起きたか
Googleが2026年9月4日から、Android端末のGoogle Assistantを順次終了し、Geminiへの切り替えを始めました。利用者へ送られたGoogleのメールには、9月4日にGoogle Assistantへのアクセスの削除を開始し、全員に行き渡るまで数週間かかる見込みだと書かれています(Googleから利用者へのメール(9to5Googleが掲載))。
同じメールに、戻せないことも明記されています。「提供が削除されると、お使いのスマートフォン、タブレット、ペアリングした端末で、Google Assistantを使うことも、Google Assistantに戻すこともできなくなります」。
対象になるのは、Androidのスマートフォンとタブレット、Wear OSの時計、ペアリングしたイヤホン、そしてスマートフォンから映して使うAndroid Autoです。車に最初から組み込まれているGoogle(Google built-in)は対象外で、9月4日以降も動きます。
スマートディスプレイのようにGeminiアプリが提供されていない機器も、これまでどおりです。Googleのヘルプは「Geminiモバイルアプリが利用できない、スマートディスプレイのような機器では、引き続きGoogle Assistantが使われます」と書いています。Pixel Tabletについても、ロック中は「Hey Google」がGoogle Assistantを呼ぶと明記されています(Gemini ヘルプ)。
中小企業にとって何が変わるか
消える側と入る側は、決めている人が違う
今回いちばん見落とされやすいのはここです。
Assistantが消えるかどうかは、Googleが決めます。日程も、順番も、こちらでは動かせません。戻すこともできません。
Geminiが入るかどうかは、自社の設定が決めます。Geminiモバイルアプリを使う条件として、Googleのヘルプは「個人のGoogleアカウント、または Gemini Apps へのアクセスがある職場・学校のGoogleアカウント」を挙げ、職場・学校のアカウントで使う場合は Gemini Apps へのアクセスを含むプランまたはライセンスがあるかを確認するよう求めています(Gemini ヘルプ)。
そしてその可否は、会社の管理者側で切り替えられます。管理コンソールの「生成AI」から「Geminiアプリ」を開き、サービスのステータスを全員に対してオンまたはオフに設定でき、部署単位(組織部門)で分けることもできます。「ライセンスの有無にかかわらず、すべてのユーザーにGeminiアプリへのアクセスを許可する」というチェックボックスも用意されています(Google Workspace 管理者ヘルプ)。
この2つが別々に動くということは、消えたのに代わりが来ない、という組み合わせが起こりうるということです。社用端末で音声操作を業務に組み込んでいるなら、切り替えが自社に届く前に、そこだけ見ておいてください。
うちは当てはまるのか
| いまの使い方 | 今回の位置づけ |
|---|---|
| 個人のGoogleアカウントのスマホだけ | 自動で切り替わる。何もしなくていい |
| Wear OSの時計・ペアリングしたイヤホン | 対象。切り替わるが、やることは変わらない |
| スマートフォンから映すAndroid Auto | 対象 |
| 車に組み込みのGoogle built-in | 対象外。9月4日以降も動く |
| スマートディスプレイ・スマートスピーカー | 対象外。引き続きAssistant |
| 社用スマホが会社のGoogleアカウント | 管理コンソールの設定を1回だけ見る |
| 音声のルーティンを業務で回している | 切り替わった端末で1つだけ実際に動かす |
よくある誤解:ルールを決めてから使い始めればいい
その順番は、この件については成立しません。
生成AIの社内ルールがまだ決まっていない会社でも、業務用の端末の側に、生成AIのアシスタントが先に載ります。使い始めると会社が決めたわけではなく、これまでの道具が引き上げられた結果としてそうなります。
だからといって、慌てて分厚い規程を作る必要はありません。決めるのは、入れていい情報の線と、確認する人と、使うツールの3つだけで足ります。先に決めておくのは、判断が個人に落ちるのを防ぐためです。
ルーティンを組んでいるなら、そこだけ動かして確かめる
もう1つ、実務に効く注意があります。Googleのヘルプは、Geminiでルーティンを使う場合、一部の開始条件と操作はサポートされていないと書いています。多段の操作が絡む場面の例として、Geminiが「アラームを何時にセットしますか」と聞き返すケースが挙げられています(Gemini ヘルプ)。
一発で通っていた指示に、聞き返しが1回挟まる形へ変わることがあるということです。
声で操作していたことの価値は、たいてい「手を止めずに済む」点にありました。片手がふさがっている現場、運転中、作業台の前。聞き返しが1回入った時点で、その価値は消えます。手を止めて画面を見るなら、最初から画面を触ったほうが速い。
大きい会社なら、この程度の摩擦は運用でならせます。人手の足りない場所ではならせません。
いま何をすべきか/何もしなくていいか
やることは多くありません。順番だけ間違えないでください。
- 社用スマホを会社のGoogleアカウントで配っているかを確かめる。個人アカウントのままなら、ここで終わりです
- 配っているなら、管理コンソールの「生成AI」→「Geminiアプリ」で、いまの状態を見るだけ見る。変更は後で構いません
- 音声で回している作業があるなら、切り替わった端末が1台出た時点で、その1台で実際に動かす
3番目が本体です。設定画面を眺めても、聞き返しが挟まるかどうかは分かりません。1台で1回、声をかけてみてください。それで通るなら、この件は終わりです。
動かなくなった作業が出ても、無理に同じ形へ戻す必要はありません。聞き返しが挟まる形でも回るなら、それでいい。回らないなら、その作業を声でやる必要が本当にあったのかを、一度だけ疑ってみてください。
AIに詳しくなる必要はありません。使う人が意識しないまま業務が軽くなっているのが、いちばん良い状態です。今回の切り替えは、その状態をいったん壊しにきます。壊れる場所は1つか2つのはずです。
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