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2026-11-03生成AIの社内運用

SheetsのAI関数に出典|確かめるのは出典の無いセル

SheetsのAI関数に出典|確かめるのは出典の無いセル
この記事の結論

Googleスプレッドシートの「AI関数」で、ウェブから調べて埋めた値に、セルごとの出典が付くようになりました。1回の依頼で埋められるセルも最大3,000まで増えます。

取引先リストの業種や所在地を、AIに一気に埋めさせる作業が現実的になります。ただし、出典が付いたことと、値が正しいことは別の話です。

決めるのは確かめる順番です。出典の無いセル、公式でない出典のセル、社外に出す列。この順に見ます。

営業先のリストが200社分ある。社名はあるけれど、業種と所在地とホームページの欄が空いている。これを1社ずつ検索して埋めると、半日つぶれます。GoogleスプレッドシートのAI関数を使えば、この空欄を一気に埋められます。今回の更新で、埋めた値の「どこから取ったか」がセルごとに見られるようになりました。

便利になったのは確かです。ただ、出典が見えるようになると「出典が付いているから大丈夫」と思いがちです。そこで1つ、順番を決めておきます。

今日やること AI関数で埋めた表を使う前に、確かめる順番を決めて、使う人に伝えてください。①出典の無いセル ②出典が会社の公式サイトや公的な情報でないセル ③社外に出す列。この3つだけ見れば足ります。 何もしなくていい会社 Google Workspaceの契約がBusiness Starterの会社です。今回の対象プランの一覧に入っていません。スプレッドシートでAI関数を使っていない会社も、いま急いですることはありません。

何が起きたか

Google Workspaceの公式ブログ「Fill with Gemini now provides cell-level citations for web sources and supports larger requests」(10月30日の週のまとめに掲載)で、次のことが案内されました。

使い方は、ヘルプ「Google スプレッドシートで AI 関数を使用する」にあります。セルに「=AI()」か「=Gemini()」を入れて指示を書き、「生成して挿入」を押します。出典を見るときは、そのセルを選び、内容にカーソルを合わせて「ソース」を押します。

中小企業にとって何が変わるか

「調べて埋める」仕事が、表のままで終わる

これまで、AIに調べものを頼むと、答えはチャットの画面に返ってきました。それを表に写す手間が残り、写すときに行がずれる事故も起きます。AI関数なら、答えが最初から表のセルに入ります。取引先の業種、仕入れ先の所在地、競合店の定休日。1行ずつ同じことを調べる仕事は、中小企業にいくらでもあります。

1回で埋められる量も増えました。数百社のリストなら、何度かに分けずに済みます。

確かめる手がかりが、セルの中に来た

今回の本題はこちらです。AIが埋めた値が怪しいとき、これまでは自分で検索し直すしかありませんでした。今はセルを押せば、AIがどのページを見たかが分かります。確かめる手間が、検索からリンクを開くだけに縮みます。

AIに知識を聞くと、分からないときもそれらしい答えを作ります。出典が付けば、少なくとも「どこにそう書いてあったか」は追えます。

「埋めた人」が記録に残る

AI関数のヘルプには、生成した内容を挿入すると、押した人がそのセルの編集者として変更履歴に残る、と書かれています。AIが書いた値でも、表の上では押した人が入力したのと同じ扱いです。後で間違いが見つかったとき、「AIが入れました」は通りません。

自社は当てはまるか

自社の状況やること
Google WorkspaceのBusiness Starter対象外。何もしなくてよい
Business Standard以上だが、AI関数を誰も使っていない急がなくてよい。使い始める人が出たら、確かめる順番を一緒に渡す
AI関数でリストを埋めている人がいる確かめる順番(下の3つ)を伝える
埋めた表を見積もりや案内状など、社外に出している社外に出す列だけは、出典を開いて確かめる人を決める
Microsoft 365やほかの表計算を使っている今回の更新は関係しない

よくある誤解:「出典が付いたから、正しい」

出典は「AIがそこを見た」という印です。その値が今も正しいことまでは保証しません。見たページが古い紹介記事なら、移転前の住所が入ります。まとめサイトなら、社名の似た別の会社の情報かもしれません。出典が付いたことで、間違いはかえって正しそうな顔をします。

確かめる順番はこうです。

  1. 出典の無いセル。AIがウェブで見つけられず、別の材料から作った可能性があります
  2. 出典が、相手の公式サイトや公的な情報でないセル。古い記事やまとめサイトが混ざっていないかを見ます
  3. 社外に出す列。ここは全部、出典を開いて確かめます

社内で傾向をつかむだけの表なら、1と2で十分です。全部のセルを人が確かめるなら、AIで埋めた意味が薄れます。

いま何をすべきか

  1. 自社のプランを確かめる。Business Starterなら、今回の話は当面関係ありません
  2. AI関数を使っている人がいるか、1度だけ聞く。多くの会社では、まだ1人か2人です
  3. 確かめる順番の3つを、その人に伝える。社内チャットに1行で足ります
  4. 社外に出す表の確認役を決める。埋めた人と確かめる人を分けなくても構いません。見る列を絞っておくことが大事です

AI関数を入れたこと自体には意味がありません。意味があるのは、1社ずつ検索していた時間が減ったかどうかです。減った時間の一部を、出典を開く時間に回す。それでも手作業よりずっと早く終わります。

関連するもっと詳しい話

AIの答えをどこまで信用してよいかは、AIの回答が信用できないときの使い方|聞かずに渡すにまとめました。確かめる場所を数字・固有名詞・日付・制度の4つに絞る考え方は、AI関数で埋めた表にもそのまま使えます。

確かめる人を増やせば安心、とは限りません。ダブルチェックが意味ない理由|確認を重ねる前に入力を減らすでは、確認を重ねるより、見る所を分けたほうが漏れが減る理由を書きました。AIの埋めた表を誰が見るかを決めるときに役立ちます。

自社の表計算やAIの使い方をどう決めればいいか迷ったときは、お問い合わせからご相談ください。

どこから手をつけるか分からない場合は、ご相談ください。いまのやり方を伺うところから始めます。ご相談とお見積りに費用はいただきません。

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この記事を書いた人
清水 飛鳥株式会社Raven 代表

中小企業と個人事業主の業務を、その会社に合った形で仕組みに変える会社を経営しています。

本記事はAIを用いて作成し、公開前に内容を確認しています。