GPT-4oがAPIから1月に削除|止まる道具を先に探す
OpenAIが、APIで使えるGPT-4oとGPT-4.1系の5つのモデルを、2027年1月14日に削除すると告知しました。
対象はAPIで、ChatGPTの画面で使う話ではありません。困るのは、外注や社内の誰かが作った問い合わせボットや自動化の道具が、これらのモデルで動いている会社です。
小さな会社が先にやるのは、そうした道具が社内にあるかを洗い出し、直せる人がいるかを確かめることです。
OpenAIが、APIで提供しているGPT-4oとGPT-4.1系のモデルを、2027年1月14日に削除すると告知しました。APIとは、ChatGPTの画面を通さず、ほかのシステムからAIを呼び出すための入り口です。
「うちはChatGPTを画面で使っているだけだから関係ない」と思った方も、少しだけ読んでください。関係があるのは、AIを使っていると意識していない道具のほうです。
今日やること 外注先や社員が作った「AIが入っている道具」が社内にないかを書き出す。あれば、作った人か外注先に、どのモデルで動いているかを聞く。 何もしなくていい人 ChatGPTやClaudeを画面で使っているだけで、AIを組み込んだ道具を作ったことも、作ってもらったこともない会社です。
何が起きたか
OpenAIの開発者向けの廃止告知ページに、2026年10月14日付で次の内容が載りました(OpenAI API:Deprecations)。
- GPT-4o、GPT-4o mini、GPT-4.1、GPT-4.1 miniの、合わせて5つの版を、2027年1月14日にAPIから削除する
- 代わりに使うモデルとして、gpt-6-lunaを挙げている
- これらのモデルを調整して作った専用の版(ファインチューニング版)も、同じ日に削除される
同じページには、さらに小さいモデルのgpt-4.1-nanoが、2026年10月23日に止まる予定であることも載っています。こちらは半年前から告知されていたもので、あと1週間ほどです。
中小企業にとって何が変わるか
困るのは「AIが入っていると知らない道具」
今回の告知で止まるのは、APIからの呼び出しです。ChatGPTの画面でどのモデルが選べるかについては、この告知には書かれていません。
では、APIを使っている中小企業がどれだけあるかというと、本人が思っているより多いはずです。たとえば次のような道具です。
- ホームページに付けた問い合わせ対応のチャットボット
- 届いたメールを読んで、担当者に振り分ける仕組み
- 日報や議事録を自動でまとめるスプレッドシートの仕掛け
- 2023年から2024年ごろに、外注先が「AIで作りました」と納品した社内ツール
GPT-4oは2024年に出て、長く「とりあえずこれを使えばいい」モデルでした。その時期に作られた道具の多くは、作った人がわざわざ書き換えていなければ、いまもGPT-4o系で動いています。
止まっても、誰も気づかないことがある
いちばん困るのは、止まったことに気づくのが遅れる場合です。問い合わせボットなら、お客さまが質問しても何も返ってこない状態が続きます。メールの振り分けなら、担当者に届くはずのメールがどこにも回らなくなります。
画面で使うAIなら、使えなくなればその場で分かります。裏で動いている道具は、誰かが「最近あれが来ないな」と気づくまで止まったままです。
うちは当てはまるか
| いまの状況 | 当てはまるか | やること |
|---|---|---|
| ChatGPTやClaudeを画面で使っているだけ | 当てはまらない | 何もしなくていい |
| 外注先にAIを使った道具を作ってもらった | 当てはまる | 外注先に、どのモデルで動いているかと、1月14日までに替える予定があるかを聞く |
| 社員が自分でAIを組み込んだ仕組みを作った | 当てはまる | 作った本人に同じことを聞く。辞めた人なら、中身を見られる人を探す |
| 月額のサービス(問い合わせボットなど)を契約して使っている | 少し当てはまる | 普通はサービス側が替える。気になるなら、提供元のお知らせを一度見る |
| 何がAIで動いているか、そもそも分からない | 強く当てはまる | APIの請求書を探す。OpenAIからの請求があれば、どこかで使っている |
よくある誤解:「新しいモデルに替えれば、そのまま同じように動く」
呼び出すモデルの名前を書き換えるだけなら、作業は数分で済むことが多いです。ただ、モデルが替わると答え方も少し変わります。決まった形で答えを返すように作ってある道具だと、新しいモデルの答えの形が合わずに、途中で止まることがあります。
ですから、替えたら一度動かして確かめる手間がかかります。1月14日の直前に慌てて替えると、確かめる時間が取れません。年末は外注先も忙しくなります。
いま何をすべきか
順番は次のとおりです。
- AIが入っている道具を書き出す。問い合わせボット、メールの振り分け、自動で要約する仕組みなど、思い当たるものを並べます。分からなければ、OpenAIからの請求が来ているかを経理に聞くのが早道です
- 作った人に、どのモデルで動いているかを聞く。外注先なら、替える予定と費用がかかるかも一緒に聞きます。社内の人が作ったものなら、本人が中身を説明できるかを確かめます
- 替えたあとに確かめる1件を決める。問い合わせボットなら、よく来る質問を1つ投げて、前と同じように答えが返ってくるかを見ます
今回のことで見えてくるのは、モデルの話というより、「誰が作ったか分からない道具」が社内にあるかどうかです。作った人がいなくなった道具は、今回のような告知が来るたびに止まる心配を抱えることになります。
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社内のどこで何の道具が動いているかを一覧にする方法は、社内ツールが乱立したときの片づけ方|数より置き場所を決めるに書いています。AIの道具もこの一覧に1行ずつ足しておけば、次の告知が来たときに探さずに済みます。
社内のAIの道具がどのモデルで動いているか分からない、という段階からでも、お問い合わせからご相談ください。
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